カプチーノの言葉の由来は修道士?!異なる3つの説を解説

ふわふわの泡がのったカプチーノ、美味しいですよね♡

『カプチーノ(cappuccino)』という言葉の意味は

イタリア語「エスプレッソに泡立てたミルクを加えたもの」です。

ここで、ふと

「エスプレッソに泡立てたミルクを加えた飲み物…“カフェラテ”もあるけど、一体何がどう違うの?」

と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

2つの違いとしては

  • カプチーノ =スチームミルク(温めた牛乳):フォームミルク(泡)=1:1
  • カフェラテ=スチームミルク(温めた牛乳):フォームミルク(泡)=9:1

ということで、カプチーノ とカフェラテの違いはミルクの液体と泡の分量です。

 

そして、とっても気になるカプチーノ(cappuccinoという謎の言葉には、調べてみると3つの由来説がありました!

  1. 修道士の着る修道服のフード説
  2. 修道士の服の色説
  3. ミルクの泡を蓋に見立てた説

この記事では、3つのカプチーノの由来について、それぞれご紹介しています。

また、カプチーノの歴史・泡の役割などの情報をまとめましたので、興味のある部分をチェックしてみてください!

この記事を読み終わる頃には、カプチーノについてより深く知ることが出来て「違いを楽しめる人」になれること間違いなしです♡

 

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カプチーノの3つの由来

エスプレッソにフワフワの泡立てたミルクがのっているカプチーノ。

この『泡がのっている形』が名前の由来となっているとのことですが、主に下記の3つの由来説があります。

  1. 修道士の着る修道服のフード説
  2. 修道士の服の色説
  3. ミルクの泡を蓋に見立てた説

一つずつご紹介していきます!

1:修道士の着る修道服のフード説

「カプチーノ」という言葉は、元々はカトリック教会の一派「カプチン会」の修道士のことを指しています。

そして、カプチン会の修道士が着ているフードのついた修道服の名前が「カップッチョ」という名前。

カップッチョ=cappuccio=「頭巾・フード」の意味

に由来があると言われています。

 

  • カプチーノのふんわりした泡が、この修道服のフードに似ていたことから
  • エスプレッソの茶色に浮かぶ丸くて白い泡が、上から見た修道士の頭のようだったから

※修道士の頭は、フランシスコザビエルの様に剃髪した頭だったので

その「カップッチョ」はどんな見た目なのかというと、こんな感じです。

2:修道服の色説

2つ目の由来説は、修道服のフードではなく『色』がカプチーノ と似ているという説です。

上記でご紹介した修道服「カップッチョ」の茶色が、カプチーノのと似ていたからということですね。

修道服を着ていた方の写真の多くが、白髪に白いひげの方でしたので、ここから「カプチーノの泡の白」と「エスプレッソの茶色」の組み合わせを連想したのかな、なんて想像してしまいました。

3:ミルクの泡を蓋に見立てた説

3つ目の由来説は、エスプレッソに浮かんだミルクの泡を蓋に見立てたからという説。

cappuccioという言葉には「蓋(フタ)」の意味も持っています。

あのフワフワの泡を「フタ」としてエスプレッソにフタをしているというイメージから生まれたのですね。

 

カプチーノの歴史は意外に新しい!

カプチーノはイタリア発祥のコーヒーの飲み方で、1906年にミラノ万博で紹介されたことによって世界に知られるようになりました。

歴史的には比較的新しく、まだ飲まれる様になってから110年程ということになります。

1901年に蒸気機関車をヒントに、世界初のエスプレッソマシンが発明されたのですが、この時はかなり大型のものでした。

その後、1950年代にミラノの「ラ・チンバリ社」が、コンパクトなエスプレッソマシンを開発・製造をして、一般の人たちもエスプレッソを楽しめる様になったと言われています。

日本では、1996年に東京(初台)のカフェで提供されたのが一番最初だと言われています。

 

▼日本のコーヒーの歴史については下記の記事をどうぞ▼

日本のコーヒーの歴史を紐解く|初上陸は出島で初めて飲んだのは通訳

 

エスプレッソは、イタリア語で「急行」という意味の言葉が語源となっています

 

 

「cappuccino」という言葉に込められているもの

「cappuccino」の語尾に付いている「~ino」は“縮小辞”といいます。

これは、付いた語に「小さい・かわいらしい・愛らしい」などの意味を付け加える働きをするそうです!

口語では「cappuccio」なのですが「+ino」を付けて「cappuccino」となります。

親愛をあらわす場合としても使われているとのことなので、cappuccinoという言葉には、親しみも込められているのを感じますね♡

 

カプチーノの泡の役割はコーヒーの風味を守るため

カプチーノ の特徴といえば、たっぷりとのった「フワフワの泡」

「なぜわざわざミルクを泡立ててのせるの?」と思ったことはありませんか?

実はあの「泡」には役割があるんです。

コーヒーは「酸化しやすい」ため、空気に触れると風味が低下してしまいますが、あのフワフワのフォームミルクを注ぐことで、泡が蓋の役割となります。

その結果、コーヒー(エスプレッソ)の空気に触れる部分が減り、風味を損なわずコーヒーを楽しむことができます。

 

 

「カプチーノ」「カフェラテ」「カフェオレ」「カフェモカ」の違い

エスプレッソにミルクを混ぜている飲み物は他にも色々ありますよね。

冒頭でもご紹介しましたが「カフェラテ」の他にも「カフェオレ」や「カフェモカ」もあります。

よく混同され、その違いがよくわからないという方も多いです。

一発でわかる様に、違いをまとめました!

カプチーノ
カフェラテ

カフェオレ

カフェモカ

※各店によって違いはあります。

大きな違いは、牛乳の液体部分と泡の分量・そして材料です。

フォームドミルク(泡)が多くなると、コーヒーの味わいが強くなりますので、カフェラテよりもカプチーノの方がコーヒーの風味は強いです。

 

泡が多いと保温性も高くなるので、カフェラテより少し低めの温度で作るお店もありますよ

アイスカプチーノはない?

本場のイタリアでは、アイスカプチーノはほとんど存在しないそうです。

日本では、お店によっては提供しているところもありますが、実はあれは日本独自で開発されたものなのですね。

正式には、アイスで提供されているものは『アイスカフェラテ』となり、それに泡をのせて「アイスカプチーノ」と提供しているということになります。

また、カプチーノは『陶器製のカップを使って温かい状態提供されるもののみ』というお話もありました!

(参照元:マイナビニュース

そういえば、スタバでも「アイスラテ」はありますが「アイスカプチーノ」はありませんよね。

日本のコーヒーの歴史の記事でも出てきましたが、元々欧米では「コーヒーを冷やして飲む」という文化がなかった様です。

 

お家での美味しいカプチーノ作り方

お家でも簡単にカプチーノ が作れる作り方をご紹介しますので、ぜひお家でも楽しんでみてください。

●材料

  • コーヒー(濃い目):70cc
  • 牛乳:70cc
  • (お好みで)砂糖:少々

※本来は「エスプレッソ」を使いますが、家ではお手軽に濃いめに淹れたコーヒーで代用しましょう♪

●作り方

  1. 耐熱容器に牛乳を入れて600Wのレンジで40秒程温める(お好みで温度調整)
  2. 温めた牛乳を泡立て器で泡立てる(砂糖入れる場合は混ぜる)
  3. マグカップに濃い目に淹れたコーヒーを注ぐ(インスタントコーヒー大1+お湯70cc)
  4. 3のコーヒーの上から、2の泡立てた牛乳を注ぐ
    (まずは液体部分を注ぎ、その後で泡を注ぐ→液体:泡=1:1)

 

ミルクを簡単に綺麗に泡立てる器具も色々あるよ♪

器具を使うと、より本格的にフワフワの泡のカプチーノを作ることができます。
ポイントとしては、ミルクを泡立てると
「上部分→泡」「下部分→液体」
に分かれるので、スプーンで泡を押さえながら先に液体を注ぎ、その後泡をすくってのせるのがポイントです。
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